v初めてのバレンタインデーv



「ねぇ、虚宿・・・。明日なんだけど、あいてる・・・?
明日は虚宿の・・・・・」
「あっ、明日なら、俺は女宿と室宿と一緒に遊園地に行く予定なんだ。
おっ、も行くか〜?多喜子も誘ってこいよ、なっ?」
「えぇ?!あっ・・・うん・・・・・・・」





今日は2/14


女の子が大切な人に気持ちと一緒にチョコを渡す

バレンタインデー



そして、今日はにとって1番大切な人が生まれた特別な日

それなのに・・・・・



「なんでみんな・・・で遊園地なの〜!!!虚宿の馬鹿〜!!」
「まぁまぁ落ち着いて、


が虚宿に告白してから1ヵ月半

普通なら、デートの1つや2つ、とっくに行っているだろう
ところが・・・・・

虚宿はと2人で出掛けようとはしなかった
いや、そういう事に興味がなさそうだった
だが、には寂しくて仕方がない

そこで、バレンタインに初デートを企てたであったのだが・・・
見事に失敗に終わってしまって、今日、こうして5人で遊園地に来て多喜子に
不満をぶつけているのだった・・・


「お〜い、多喜子に〜!!次、あれ乗るぞ〜!!!」

そう叫ぶと、友達と一緒に賭けていってしまった。
2人で並んで歩くことさえできない。

「私、虚宿に好かれてないのかなぁ・・・・・」
「そんな事ないって!!虚宿って、そういう所鈍感だから・・・ねっ」
「でも、せっかくのバレンタインなのに・・・
しかも虚宿、今日誕生日だから、お祝いしてあげようと思ったのに・・・」
「そうだったの〜〜!??!!」

多喜子はかなり驚いているようであった。
はため息をつく。

「寂しいなぁ・・・・・」

「ほら〜多喜子〜速く来いよ〜!!!」
「わかったわよ!!

・・・・・、ひとまず、乗り物乗ってパァ〜っとしよ。ねっ??」

多喜子がの腕を引っ張る。
は、半分引っ張られて乗り物の乗り場まで歩いていった。





それから乗り物にたくさん乗ったが、虚宿は相変わらずあまり話しかけてくれなかった。

そうこうしているうちに、外は夕焼け色に染まってきていた。





「さぁて、あんまり暗くならないうちに帰るか。寒くなってきたしな」
「そうですね〜。僕、もう凍えそうです・・・」
「なんだ2人ともっ、これ位で根を上げるなよな!!
俺は閉園まで遊んでくぞ〜!!」
「私も、もう帰るよ。
虚宿は、と遊んでったら?」
「「えっ!?」」

虚宿とはお互いを顔を見た。
だが、虚宿はと目があうとすぐに顔を背けてしまった。


「・・・私はい・・・」
「だったら、俺も帰るか〜2人じゃ寂しいしな・・・」

には目を合わせないようにして、みんなに向かってそう言う。
を除くみんなの顔が驚きに満ちる。

「えっ、なんで??と遊んでいけば・・・」
「良いんだ、また来ればいいんだしな」
「でもっ・・・・・」


『もうここにいたくない・・・!!』

そう思った瞬間に、の体は動いていた。

「えっ、?!」
?!!」

虚宿が自分を呼ぶ声もした。
だが、はまよわず遊園地の外へ出た。
走り続けた


涙が頬を伝うのも気づかずに・・・・・





「・・・っく、ひっく・・・・・・・・とみ・・・ての・・・馬・・かぁ・・・・・・・・」


虚宿に探させるんだ、自分のことを・・・

気づいたら、は学校の近くの噴水広場に来ていた。
が虚宿に自分の気持ちを告白した場所に・・・


「・・っく、そういえば、あの日も今日みたいに綺麗だったなぁ〜」

告白をしたクリスマスも、街中たくさんの飾り付けがなされていた。

虚宿は、それに真っ赤に照れた顔で小さく“俺も・・・”と言ってくれた。

嬉しかった・・・・・


その時から、今日、2月14日だけはお祝いしてあげようと思っていた。

なのに・・・・・


ただ、虚宿と2人でいたいだけなのに・・・
虚宿に、バレンタインのチョコを渡して、それから・・・・・
誕生日を祝ってあげたかっただけなのに・・・・・・・・・・



なんて日になってしまったんだろう・・・


虚宿、ここを覚えていてくれてるだろうか・・・・・




周りはほとんどが仲良さげなカップルばかり
そんなカップルを、羨ましげに眺めていた。


その中を、誰かがこちらへ駆けてくる。

『きっと、約束に遅刻したんだ〜』

などと勝手に想像した。

こっちに向かってくる。
どうやら、男のようだ。


どんどんこっちへ来る。
あの人影はまるで・・・・・・・


「虚宿?!」

虚宿だった。
こちらへ駆けてくる影は、虚宿だった・・・

!!!・・・良かった・・・」

目の前に来たかと思うと、虚宿に突然抱きしめられた。
堪えていた糸が切れて、涙が出てきた。


「・・・勝手に、俺の前から消えるなよ・・・」
「っく・・・だって、虚宿、私と全然話してくれないんだもん・・・
今日はバレンタインだし、なにより、虚宿の誕生日なんだから・・・お祝いしてあげたかったのに・・・・・」
・・・・・・」

抱きしめる力が強くなった。


「・・・俺な、誕生日だとかバレンタインだとか、普通の日と何も変わりないと思ってた。
毎年、誕生日も特別に何もしてなかったしな・・・
だから、今年も何も変わらないと思ってた。だから、遊園地に行く約束しちまった。

でもな、今年は違った・・・
俺には、今日をこんなにも大切にしてくれてる人がいたんだ。
俺にとって、世界で1番大切な人が・・・」

虚宿に至近距離から見つめられた。
彼は、自分に微笑みかけた。

「・・・でも、どうしてここだってわかったの?」
「だって、ここは俺たちにとって、1番大事な場所だから・・・・・」
「とみてぇ〜」

涙で虚宿の顔が見えないが、きっと自分に微笑みかけてくれているのだろう。
それが嬉しくてたまらなかった。

すっと、虚宿の手が涙をぬぐってくれた。

「今日は、ごめんな・・・・・」
「うんん・・・
あっそうだ!」

虚宿から離れて、自分のバックを探る。

「これ・・・・・、私からのプレゼント。
バレンタインと誕生日、一緒だから何あげようかなって思ったんだけど・・・」

桃色の可愛い包装紙に赤いリボンで巻かれた包み
それと、紺色の包装紙の巻いてある箱

「開けていいか??」
「・・・うん。」

紺色の方から先に開けられた。
中は、ハート型のチョコレート
表面に、手書きで『虚宿へv』と書いてあった

続いて、赤いリボンの巻かれた包みを開ける。
中は、マフラーだった

「・・・2つとも、俺に?」
「うん・・・結局、2つあげよって思って。
まとめて1つにしちゃったら、ショックかなって、思って・・・」
「そうか・・・・・、ありがとな
・・・ん?このマフラー・・・」
「そ。私と色違いなんだ」

は虚宿からマフラーと受け取ると、巻いてあげた。

「うん、似合う」
「あったかい・・・・・ありがとな、・・・・・・・」

虚宿の唇が、そっと自分のに触れる。

甘く、優しいキス





「来年は、2人っきりで過ごそうな。」

「・・・・・うんv」











  ☆管理人からのコメント☆

や〜っと書き上げました!!!
もうバレンタインも4日過ぎてるし(爆)
やっちゃいましたね〜(^^;)

今回は、虚宿の誕生日も兼ねてのお祝いにしたかったので、お相手は皆様ですvv
BL書きたかったんですが(というか、夢苦手なのですが)相手を見つけられず><
でも、良い経験でしたw
ただ、私やたらと小説中に名前を書く人なので変換が多くて大変でした〜><
夢って、こんなんで良いんでしょうか(・・;)
しかも、話の展開むちゃくちゃだし・・・・・
お叱りのお言葉も、ちゃんと受け付けますから!!
お許しを〜><

しかも、バレンタインのFDL小説かよ!!って位、最後以外暗いですよね;;
なんとなく、虚宿に夢主を探させたいなぁ、という設定を考えていたので、そのためには多少暗くならないとなぁ、と思って書いていたら・・・・・・・
とことん暗いというか・・・、まっ、最後は甘々なのでお許しを><(爆)

ではでは、遅くなってしまいましたが、これはバレンタイン&虚宿の誕生日お祝いFDL小説になります〜☆★
一言レスでも良いのでご連絡くれると嬉しいです(*^^*)
感想もお待ちしてま〜すw
期間は・・・・・
私の更新が遅れた分、4日間配布・・・・・
と思っていたのですが」・・・・・
あまりに貰ってくれる人の少なさにちょこっと寂しさを覚えた、なんていう身勝手な管理人であります;;
そこで!!!期限を更に延ばし、25日までとします〜☆
ぜひ、貰っていってねw(爆)

ではでは〜♪