満開の桜の木の下で


柔らかな陽射しが差し込む

紅南国でも、桜の花がもうじき満開になるだろう



宮殿内では、来週開かれるお花見の会に向けてせわしなく準備が行われている。





そのかたわら、翼宿はひと足先に桜を堪能しようと、宮殿の端にある桜の木の上で
お酒を飲んでいた。



「はぁ〜やっぱ桜はええなぁ〜」
「1人でお酒飲んでてもつまらなくないのだ?」


井宿が木の下から突然声をかけた

「うわっ井宿か?!
脅かすなや〜酒落とすとこやったで〜」
「ごっ、ごめんなのだ〜」

すたっ、と翼宿が木の下へ降りた。


「にしても、翼宿はみんなで騒いでる方が好きなのだと思ってたのだ〜」
「もちろんそれも好きやで♪
でもな、たま〜に1人でこうしたくなる時があるんや・・・」
「なんか、翼宿らしくないのだ〜」
「うるさいわ!!」

ポカッと井宿の頭を小突く。

「いったいのだ〜」

いかにも大袈裟な仕種で自分の頭を撫でている。

「そんな痛くしてないやろ〜?!」
「翼宿は自分の馬鹿力を知らないのだ〜」
「うるさいわ!」



やっとの事で桜の木の下に落ち着いた2人は、翼宿の持っていた酒を飲み交わした。


「桜の下で旨い酒、えぇもんやな〜」
「そうなのだ〜」


みんなでお花見をしよう、と決めた日を満開を少し過ぎた頃、と決めたので
今だと、明日にでも満開になりそうな状況である。
木の下にいれば、風が吹くと花びらがひらひらと散ってくる。

「綺麗やな〜」

翼宿は落ちてきた花びらを1枚、そっと掌ですくい取る

「なぁ、桜が1年中ずっと咲いてたらえぇと思わへん?
こんなん綺麗なんやから、ずっと見てたいやん・・・
井宿もそう思うやろ?」


井宿は、無言で真上に咲く花をみつめた。


「オイラは・・・そうは思わないのだ・・・・・」
「えぇ?!どないしてや!!
こない綺麗な花、ずっと見てたいと思わへんのか?!」

「オイラは、桜は散って、花をつけない時期があるからこそ、綺麗だと思える、そう思うのだ
だって、いくら綺麗なものであっても、ずっと有り続けたらその綺麗さは忘れられてしまうのだ・・・」

「確かに・・・言われてみれば・・・そない気もするわ〜」
「この世は儚い物ばかりなのだ・・・でも、だからこそ、色々な事を感じるのだ・・・・・
人の命だって、儚いからこそ、尊いものなのだ・・・」

翼宿は先程取った花びらを目の前へもっていく


「桜、今年も咲いてきてくれて、ありがとな」


翼宿の手の上の花びらが、風に乗って遠くへ飛んでいく。
2人はしばらくその方向を見つめていた。



「さぁて・・・ほな、も1回飲み直そうや!!
今日も飲むで〜!!」
「こら〜ホントのお花見は今日ではないのだ〜お酒はほどほどなのだ」
「そないな事言うなや〜まるで口煩い奥さんみたいやでっ!
まっ、こんな奥さんでも、俺は好きやけどなv」

井宿の肩を抱いてぎゅっと抱き寄せる。
井宿の方は、翼宿の腕の中にすっぽりと入ってしまった。

「こっ、こら翼宿〜恥ずかしいのだ〜///」
「大丈夫やて、誰も見てへん・・・」

さらにきつく抱きしめられ、井宿は逃げるに逃げられなくなってしまった
でも、井宿には今更逃げる気もなくなっていた。
翼宿の温もりが、あまりにも温かくて・・・・・
つい、ずっとこうしていたくなって・・・


「たすき・・・しばらく、こうしていてほしいのだ・・・・・」

「あぁ、えぇで・・・・・・・」





花びらが1枚、杯の中に舞い降りた











  ☆管理人からのコメント☆

・・・・・ごめんなさい><(まず初めに謝らせて〜;;)
まずなにより短い!!そして内容めちゃくちゃ!!!そして1番は・・・・・
たすちちじゃな〜〜〜い〜〜〜〜〜!!!!!!!!!
(爆死)
朱姫様のご卒業祝いに、とリク聞いて書いたのですが・・・・・
うひゃ〜たすちちって難しい><
あ〜桜のネタ書きたいな〜と思い当たって書き始めたのはいいんですが・・・
思うがままに書いていたら、ホントちちたすになってまして(・・;)
そっからは意識の真ん中にたすちちを思い浮かべてなんとか軌道を出来る限り修正しました・・・
でも・・・やっぱりなんか違うんですよね〜;;

朱姫様へ・・・・・
改めまして、ご卒業おめでとうございます〜(*^^*)
受験も突破されたと言う事で、ホントにおめでたいです〜★☆
こんなんでよろしければ、ご卒業祝いにどうぞお受け取り下さい!
本当におめでとうございます〜(>▽<)