それぞれの思い 



「はぁ・・・。」

みんなで朱雀を呼び出して、翼宿が至t山に帰ってきてから1ヶ月。
翼宿は無事再び頭について平和な毎日(?)過ごしていた。

「はぁ・・・。」

しかし、最近翼宿にはため息が多い。
攻児や仲間にも何も言わない。

『幻狼にため息?!』
と、みんな気味悪がっている(笑)が翼宿は気づいていない。

「はぁ・・・、みんないなくなってもうた・・・・・。」

そう、翼宿は朱雀の皆の事を考えていたのである。

「美朱とたま」
巫女としての役目を終え自分の世界に帰る美朱。そして、美朱のために
美朱の世界に転生した鬼宿。

「柳宿」
神座宝を奪われないがために青龍の1人と戦い、更に道を開く為に
命を落とした。

「張宿」
仲間を助ける為、乗り移られた青龍の1人と共に命を落とした。

「軫宿」
自分たちを守った後、医者として最愛の人と同じ名前の少女を救って
命を落とした。

「星宿様」
国の為、奥さんと世継ぎ、そして仲間のために自ら戦地に赴き、青龍七星の
心宿と戦い命を落とした。

「そして・・・。」
自分以外で唯一この世界に残る人。
術を使い顔にお面をかぶってる妙なやつ。
井宿・・・

でも・・・
何故か井宿の事を考えるといつも以上に悩んでしまう。

「なんでやろ・・・」

そしていつもわからない。
考えていくと井宿への気持ちは他の皆とは違うような気がするのである。


「ようわからん・・・」

いつもこの結論に達して考えるのをやめてしまうのである。

でも、今日は少し違った・・・。

「井宿に会えへんかなぁ・・・。」

突然、なんとなく井宿に会いたくなったのである。
みんなに会ってなくて寂しくなったわけでもない。
ただなんとなく会いたくなったのである。

そう思うといてもたってもいられない。

「ちちり・・・?井宿!」

翼宿は井宿と気をつなごうとしたのである。

「・・・・・・・・・・。」
「くそっ!」

どうやら最近気をあまり使っていなかったので弱くなっているようだった。

「井宿?井宿!」
「・・・・・・・・・・。」

いてもたってもいられなくなった翼宿は思わず駆け出した。
それを見た攻児は目が点である。


「・・・一体何がどうしとるんや?訳わからん・・・」



翼宿は建物内を走り、いつのまにか外まで出てきていた。
そこでもう1度気をつなごうとする。

「井宿!井宿!」
「・・・・・。」
「頼む返事したってや・・・。井宿・・・」

「井宿〜!!!!!」











  ☆管理人からのコメント☆

初めての長編の第1作目!しかし・・・短〜い!!
すみません・・・。つながり上こうしないといけないと思いこんなに短くなってしまいました。
読んで下さった優しい方々、次をお待ち下さい!今度は長くなるよう頑張ります・・・(でも無理かも・・・(涙))






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