ハロウィーンの夜に 〜ハロウィーン特別企画小説〜


「みんな酔いつぶれてからに、ったく〜」
「しゃあない、俺ら2人で片付けやるか」
「すまんな〜攻児」


時間はもう次の日になろうと言う時刻
2人は俊宇の家の片付けをしていた。

10/31
ハロウィーン

俊宇は攻児や大学の仲間を自宅に呼んで、
ハロウィーンパーティーを開いたのだ。
子供らしい発想をする所が、また俊宇らしいのだろう。
みんなも、食べ物やお酒を片手に俊宇の家を訪れた。
男のみの、10人以上でわ〜わ〜騒いでいたのであった。

ところが、お酒に強いみんなであったが、疲れも溜まっていたのか、
俊宇と攻児を残して、みんな酔いつぶれてしまった。 そして、今に至るのである・・・


「それにしても、みんな爆睡しおってからに〜!寝るならちゃんと
片付けてからにして欲しいで〜」

ぶつくさ言いながらも、この家の主である俊宇は散らかったゴミを
拾っている。
しかし、その格好は普通ではなくて・・・

「あ〜俺まだこんなん着てたんやった!
パーティーも終わったし、動きにくうてしゃ〜ないから、着替えるか・・・」
「待てやっ!」

服にかかっていた俊宇の手を攻児が掴んだ。
「なにすんのや?!」
「なにって、俺らのパーティーはまだ終わってないで?」
「えっ?!」

攻児がにやりと笑って見せる。
一瞬、俊宇に悪寒が走った。

そもそも、普通ではない格好とは・・・

「パーティーが終わってないのに、衣装を脱ぐのは反則やで?
なぁ、魔女はん?」

黒のとんがり帽子に、黒い長袖のゆったりとした服
そう、今俊宇は魔女の格好をしているのであった。

そもそもの言い出しっぺは、もちろん攻児・・・

「なぁ、どうせなら仮装パーティーにせぇへんか?
みんなでお化けとかに変装するんや。どや?」
「楽しそうやないか〜!」

1番にこの意見にノッたのは、やはり俊宇
なんとなくみんなの親分的存在になっている俊宇の賛成により、
この意見は可決されたのだ
攻児の真の目的に誰も気付かず・・・・・


「パーティーが終わってないって・・・、他にやる事でもあるんか?」
「あぁそや。まぁ詳しくは片付け終わった後やな
ほな、頑張るか〜」

攻児ははりきって再び片付け始めた


「そういえば、な〜攻児、お前なんでそれ着たかったんや?」

俊宇は、攻児の服を指差してそう問う。
攻児は、仮装の際、俊宇が着たいと言っていた服を、どうしても
自分が着る、と言い出し、俊宇にこの服を寄越してきたのだ。


「ん?知りたいんか〜?」
「知りたい!」
「それは・・・片付け終えてからのお楽しみや♪」

そういうなり、再び片付けに取り掛かる。
いかにもハイテンションである。

『片付けなんかに、なんであないはりきってるんやろ?やることまだ
あったか?
それに・・・なんであいつ、あんな格好で動けるんやろ・・・
でも、ほんまは俺があれ着てるはずだったのに〜』

攻児が何を着ているのか、それは俊宇と同じ
みなさんも、後のお楽しみ〜♪





「さてと、だいぶ片付いたな」
「そやな、今日はもうこの位でええやろ。」

俊宇はドサッと自分のベッドに座り込んだ。

その拍子に帽子の天辺が揺れる。
スカートであるにもかかわらず、ラフに座っているためふくらはぎの
辺りが少し覗く

もう攻児を止められるものは何もなかった


「ほな、さっさとパーティーの続き始めまひょか」
「そうや、何やるんか?二次会とかか?」
「いや、こっちがメインやっ」

と言うなり、攻児は俊宇を押し倒した。
俊宇の顔が一気に赤くなる。

「まっまさかっ、パーティーって・・・」
「そのまさかや。
こんな可愛えお前見て何もせんでいられるわけないやろ?」

攻児の顔が怖い位に微笑みに包まれていた。

「せっせやかて、周りに人いるんやで?!起きてしもたら・・・」
「その方が、お前燃えるやろ?
まっ、気になるなら、声出さんよう頑張りや」

俊宇は逃走を試みるが、いとも簡単に攻撃を封じられてしまう。

「この、狼男〜〜〜!!!!!」

攻児と俊宇の長いパーティーの開始は、
俊宇の叫びによって告げられた・・・







翌朝、仲間たちが目を覚ました頃、攻児と俊宇は2人でベッドに
入ろうとしているところであった

「なんや、2人とも今から寝るんか?」

仲間の1人が眠そうにそう聞いてきた。

「あっ、あぁ・・・」

俊宇は顔を真っ赤に染めながら下を向いて答えた。

「もしかして、今さっきまで俺らが散らかしてたの、片付けてくれてたんか?」
「あぁそや。」

攻児は何事もなかったように取り繕った。
恥ずかしさの余り布団に潜り込む俊宇の頭があると思われる所を
ポンと叩く。

「すまんなぁ。なんや知らんけど、昨日は急に眠たなってな。」
「ほんまや。あん位の酒で酔うはずないんやけど・・・」

突然、俊宇が布団をガバッと捲りあげる。

「こ〜う〜じ〜〜〜!!!!」

右手に握り拳を作って、攻児を睨む。

「お前、俺を騙したな〜!!!」
「たまには、ああいうのも良いやろ?」

攻児は、隠そうともせず、悪びれも無くそう答える。

「あ〜やっぱりそうやったんや〜!!
もうおまえなんて知らへん!」

俊宇は攻児をベッドから蹴り落とすと、布団をかぶり反対を向いて
寝てしまった。

「許して〜な、俊宇〜(泣)」
「・・・・・」

頭を撫でても手をはたかれる。



仲間はそんなやり取りを呆然と見つめていた。


攻児に睡眠薬を盛られて寝ていたとも
攻児がその事を俊宇に教えず
俊宇はずっとその事を気にしていたとも

裏の話はなったく知らずに・・・











  ☆管理人からのコメント☆

はい、みなさ〜ん☆
お久の小説更新です〜(爆)
ホント、最近ずっとサボってた気が・・・・・
まぁ、それは気にしないで〜(^^;)

今回はハロウィーンネタにしたかったので、
当サイト初の現代パラレルで〜す!!
しかも、これまた初書きのCP、攻幻です!!
結構楽しかったですよ〜
特に、翼宿こと、俊宇と攻児になに着せようかな〜って考えた時は(爆)
でも、攻児が狼男ってのはすぐ決まったんですが、翼宿はどうしようか結構悩みました〜
狼男に食われるのはどの衣装の翼宿かな〜って(爆)
で、結局魔女にしたんです
でも、「幻狼」ってからには翼宿に狼男させたかったのですが、やっぱ食う方が(爆)狼男じゃないとな〜と思って、こうなりました

なんて、裏話はさておき・・・
10/31、11時59分59秒まで(笑)、この小説はDLOKで〜す!!
BBSの方に感想を添えてご連絡下さい☆
よろしくお願いしま〜す!!