1日デート


「よぉ〜し、これでバッチシなのだ!」


なにかぎっちし書き込まれた紙をしまいこんだ。
紙に書かれた内容のほとんどは、もう頭の中にしっかり入っている。


『翼宿と1日デートコース案v』

昨日から、徹夜で考えた翼宿とのデートコース
しまいこまれた紙には、時間までもが綿密に考えられたコースが書かれている。

ああでもない、こうでもない
そんなことを考えていたら、いつのまにか日が地平線から顔を出していた。

でも、疲れなどまったく感じていなかった。
ただ、翼宿の喜ぶ顔が見たくて・・・・・

「さてと、翼宿の部屋に行くのだ〜
あ〜翼宿の喜ぶ顔が目に浮かぶのだ〜たっのしみなのだ〜〜vv」

浮き足立って翼宿の部屋へ向かう井宿。
翼宿の部屋の前まで来た、その時。

翼宿が部屋から出てきた。
美朱と一緒に・・・・・

「めっちゃ楽しみやで〜サンキュな、美朱w」
「良いって〜、さっ早く食堂いこっ!」

美朱が翼宿の腕を引っ張り歩いていく。

おもわず、井宿は翼宿に声をかけた。

「翼宿?!どこへいくのだ?!」
「えっあっ井宿、おはようさん!
今日は俺の誕生日やん?
せやからって、美朱たちみんなが俺のために宴会開いてくれるんやて!!」
「えっ・・・・・えん、かい??」

井宿は、おもわず呆然としてしまう。

「ん、どしたんや?ってか、井宿はこの話に加わってくれてへんのや?」
「井宿は、昨日ず〜っと部屋にこもってたから・・・
加わってくれれば良かったのに〜」
「そなんか?」
「えっ、そうなのだ・・・」

井宿は昨日からずっと、デートコースを考えるために部屋にこもっていたのだ。
それも今ではもう・・・

「おっしゃ〜今日は飲んで食いまくるで〜!!!
さっ、井宿も行くで!!」

そういうと、美朱に連れられた翼宿はさっさと食堂へ向かって歩き出してしまった。

井宿は、何も言えなかった。
手には、デートコースをギッチシ書かれた紙を握り締めていた・・・・・





それから・・・

みんなでず〜っと飲み放題、食い放題・・・
かれこれ7時間位経っているだろうか・・・
それでも、みんなの酒を飲む手は止まらない。


翼宿も飲んではいるが、みんなほど酔いが回っていなかった。
ふと、部屋の中を見渡すと、井宿の姿が見えなかった

みんなの様子を伺った後、翼宿はこっそりと部屋を出た。



「はぁ・・・・・」

井宿はしまいこんだ紙を出すと、すでに頭に入った内容をもう1度読んでみた。

「コースは完璧だったのだ・・・」

井宿はその紙を破いた
半分、また半分・・・
最後には粉々になっていた

その紙切れが、風によって飛ばされていく。
井宿の手には、1欠片も残らなかった

「こんなとこで、なにやってるんや?」
「翼宿?!いいのだ?主役が抜け出してきて・・・」
「みんな、んなことにも気づかんほど酔ってもうてるしな。大丈夫なんやないか?」

翼宿は井宿の横にどかりと座り込んだ。

さわやかな夜風が2人をなでる。

「・・・井宿は、俺の誕生日、祝ってくれへんのか?」

唐突に聞かれて、井宿は返答に困った。

「もしかして、忘れてたんか・・・?
・・・そか、だから、昨日もずっと部屋にいたんやな・・・、そか・・・」

懸命に笑おうとはしているが、翼宿の顔に、寂し気な表情が浮かぶ。

「・・・そんな事ないのだ・・・
オイラが忘れるはずないのだ!!
昨日からずっと、翼宿と今日1日、どう過ごそうか、デートコースをずっと考えていたのだ!」

翼宿がくるっと井宿の方へ向きかえる。

「ほんまなんか・・・今の・・・」
「そうなのだ。翼宿と1日、どう過ごそうか、翼宿の喜ぶ顔を思い浮かべながら、考えていたのだ・・・
でも、今更こんな事言われても、困るのだ?
ごめんなのだ、今のは忘れてほしいのだ・・・・・」

すっくと立ち上がり、この場を去ろうとする井宿
思わず、翼宿は井宿の服の裾を掴む。

「何で言ってくれへんのや?!言ってくれたら、俺・・・」
「だって、あんなに楽しそうな顔した翼宿を見たら、言うに言えなくなってしまったのだ・・・
それに、美朱ちゃんと仲良さそうにしていて、寂しかったのだ・・・」
「井宿・・・・・」

その場に立ち尽くす井宿。
もう、これ以上何も言えなかった・・・

すると、翼宿が急に服の裾を思い切り引っ張るので、井宿はバランスを崩して、
その場に座り込んでしまった。
その時を狙って、翼宿は井宿の肩に凭れ掛かる。

「たすき・・・?」
「俺・・・大切な誕生日プレゼント、貰い損ねてしもたんやな・・・
なんで・・・なんで言うてくれへんのや、井宿・・・・・」
「良いのだ、もう・・・・・」

井宿が、優しく翼宿の髪を梳く。
さらさらと、風にのってなびいている。


「そや!井宿が考えてくれたデートコース、明日回ろうや!」
「それも良いのだが・・・、多分無理なのだ」
「どうしてや〜??」
「それは、翼宿が1人で立てなくなるからなのだw」
「はぁ??」

にやっと笑う井宿。
さっきまでの悲しげな顔が嘘のように、今は妖しげな雰囲気が漂っている。

本能がそう言ったのか、思わず翼宿は逃げ腰になっていた。
しかし、その時さっきまで髪を梳いていた手が腰の方へ下りてくる。
その手が、妖しくうごめき始める。

「翼宿には朝まで、オイラのお相手をしてもらうのだ。
翼宿も喜べるし、一石二鳥なのだw」

瞬時に井宿の言いたい事を察知し、翼宿は顔面蒼白である。



「そっ、そんな誕生日プレゼントなんて、いらんわ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」





翌日


井宿の予言どおり、翼宿は1日中、寝台の住人となっていた。

もちろん、デートもお預け(笑)



このデートが実行されるのは、いったいいつになる事やら・・・・・











  ☆管理人からのコメント☆

翼宿〜!Happy birthday★☆
にしても・・・誕生日にFDLするのが、こんなんで良いのか??(爆)
でも、この設定、結構楽しかったですw
思いついた時の一言
「うわ〜井宿なら1晩とはいわないで、何日でも徹夜してデートコースねってそう〜(笑)」
でした(爆)
彼ならやりそうじゃありません??
でも・・・、井宿、もう1晩徹夜予定だなんて・・・
元気だねぇ〜(爆死)
きっと、その事はその後待ち構える快楽に堕ちる時に(笑)教えてもらうのでしょう〜
そして、それにますます罪悪感を抱いた翼宿は、井宿の恥ずかし〜っいお願いを聞かされるはめに//(爆)
翼宿、これも愛されているがゆえだ!!(笑)

にしても、またもや久しぶりに小説を書いたのですが・・・
どうもイメージどおりに進みませんねぇ;;
また失敗しました><
駄文が更に駄文になったって気分・・・・・
皆様、ホントにごめんなさい〜〜〜TOT

ってか、今頃思いましましたが・・・・・
去年井宿の誕生日の時に書いたやつの翼宿Ver.を書くはずだったんだ〜><
また、書き損ねた・・・
(爆)
こんなヘボ小説ですが、我慢してくだせぇ><
18日限定FDL小説ですから・・・
こんな小説でも、ほしい〜!!という方は、18日のうちにBBSの方に、カキコ下さいw
感想も添えてあったりすると、管理人元気でます^^

今回も、読んで下さってホントにありがとうございました^^