ホワイトデー


恋をしているヒトによる


恋をしているヒトのための


恋のイベント



バレンタインデーと似ているようで


正反対のホワイトデー



オトコノコたちが好きなヒトに愛を伝えるための日


オトコノコの愛をオンナノコが受けとめるための日


恋人たちが愛を深めるための日


他にもたくさんの意味があるこの一日


あなたは誰と過ごしますか?















White Love















3月13日、ホワイトデー前日。
街では、あちらからもこちらからも、ホワイトデーの話が聞こえてくる。
ホワイトデーに告白する男の子、バレンタインデーの返事を待つ女の子…
いろいろな人がいる。
そんな中、翼宿も明日のための買い物をしていた。

何時間悩んだだろうか?
翼宿にとって、こんなに時間をかけた買い物は初めてだった。

いつにも増して人の多い日だったため、街を抜け出すだけでもかなり時間が掛かった。







やっとのことで宮殿に着くと、大声で叫びながらこちらへ走ってくる少女がいた。

「翼宿!どこに行ってたの!?探してたのよ?」

「悪ぃ、ちょっと街まで買い物に行ってたんや。俺に何か用事か?」

「ちょっとって…もう夕方じゃない!用事はもう済んだからいいわ」

膨れっ面でそう言うを見て、思わず微笑んでしまう翼宿。
それを見て、笑い事じゃないでしょ!っと更に膨れる
まるで恋人同士のようだ。





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翌日の3月14日。
翼宿は朝早くから準備をしていた。
もちろん、にプレゼントを渡すために…
しかし、翼宿の心の中には一抹の不安があった。


に好きな人は居らんのやろか?


この不安の原因は、バレンタインデーにあった。





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「はいっ、これ翼宿の分ね!」

笑顔で小さな包みを翼宿に差し出す
翼宿は何のことかわからないといった調子で問いかける。

「なんや、これ?俺にって…」

「忘れちゃったの?去年教えてあげたばかりなのに!今日は好きな人にチョコレートをあげる日なの!」

「あー、バレンタインデーの事やったんか」

「そうよ。それで、朱雀のみんなのためにチョコレートを作ったってわけ。絶対美味しいんだから、食べてね」

そう言って、は他の仲間にも渡しに行った。





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「朱雀のみんな…か。ほんまにアイツには、特別な存在は居らんのやろか…?」

そんな事を考えていると、が部屋に入ってきた。

「おはよー、翼宿。どうして朝からそんな難しい顔してんの?」

「ちょっと考え事をしてたんや。あ、そうや、に渡したい物があんねん」

何?プレゼント?っとちょっと期待する
翼宿はどこからか小さな箱を取り出した。

「おまえに…。バレンタインデーのお返しや」

そう言って、照れくさそうに箱を差し出した。
突然の出来事に驚く
箱を開けるように促す翼宿。
朱希が箱を開けると、そこには綺麗な指輪が入っていた。

「翼宿…」

感動のあまり言葉を失う
そんなに、翼宿はこう言った。

「バレンタインデーにおまえがくれたチョコレート…あれは、朱雀七星士の一人として好きやっちゅー意味やったんかもしれへん。
でも、俺は本気でお前が好きやねん!!」

突然の告白に少し戸惑う様子の
次にの放った言葉はこうだった。

「私も…私も、翼宿のことが好きだよ!翼宿は気付いてないと思うけど、あの包み…翼宿のだけ中身が違ってたんだよ」

「え!?張宿のと同じやったで?」

「ううん。翼宿のには、とびっきりの愛が入ってたんだよ」

見た目の違いより気持ちの違い…
今、きっと翼宿の心に最高の愛が届いたことでしょう。










  ☆管理人からのコメント☆

朱姫様のサイトで早くもホワイトデーのFDL小説を配布していたので、早速ゲッチュ〜してきましたw
素敵ですよ〜(>▽<)
夢主、翼宿から指輪貰ってますよ〜!!!!!!!
良いな、良いな〜羨ましすぎる〜(≧▽≦)
私も貰いたい〜!!

朱姫様、本当にどうもありがとうございました!!