小春日和
それは 冬の始めの頃の、暖かい日の事だった。
「これからどんどん寒くなるって考えたら、暖かい国が恋しくなるわねー」
「そうですねー。そろそろ寒さへの対策を考えなくてはいけまいせんね」
「そうね。 あら?翼宿と井宿はどこかしら?」
「おかしいですねー。さっきまでそこに居たはずなんですが…」
「きっとまた2人でどこかに行ったのね。そのうち帰ってくるから
心配ないでしょ」
「そうですね。じゃぁ僕たちは冬に向けて対策を練りましょう」
―その頃翼宿と井宿は…―
「井宿〜。ここらへん暖かいで〜」
「今行くのだ」
「ほんまに太陽の光が気持ちええな〜」
「こんな日の事をなんと言うか、翼宿は知っているのだ?」
「ん? さぁ…」
「こんな日の事を、“小春日和”と言うのだ」
「へぇー… 井宿はなんでも知ってんのやなー」
「それほどでもないのだ」
「なぁ 井宿」
「どうしたのだ?」
「こんな天気やと眠くなるなー」
「そうなのだ?オイラは眠くないのだ」
「俺はもう眠…」
「オイラの膝を貸してあげるのだ」
「おおきに〜。ほんま睡魔には敵わんなー」
「目が覚めるまでオイラがついているから心配ないのだ」
井宿は、眠ってしまった翼宿にそっとKISSをしながら言った。
―数時間後―
「んー… よう寝たわ」
「翼宿の寝顔、可愛かったのだw」
「んなっ……恥ずかしいこと言うなや////」
「だって、本当のことなのだ。 そろそろ戻るのだ?」
「せやなー。柳宿たちが心配してるやろ」
「黙って居なくなったお詫びに、なにか買って帰るのだ」
「さすがは井宿!名案や!」
「そんな事言われると照れるのだ///」
―っと言うわけで、桃まんを買って帰宅―
「みんな ただいまなのだ〜」
「井宿に翼宿!心配したじゃないの!」
「ごめんなのだ。お詫びに桃まんを買ってきたからみんなで食べるのだ」
「うっわぁ〜w桃まん美味しそう〜w」
「美朱の食い意地は本当にすごいわね」
「元気な証拠なのだ」
みんなが桃まんを食べ始めた頃、2人はまたそっと部屋を後にした。
誰にも邪魔されず、2人っきりで食べるために…
☆管理人からのコメント☆
秋羅様からの初頂き物☆
キリ番を踏んでリクして書いて頂きました(^^)
もう素敵w
特に井宿の膝枕なんて・・・
翼宿め、羨ましい奴(爆死)
秋羅様!本当にありがとうございました!!
また、キリ番狙おうかな〜(爆)
※HP用に多少加工いたしました。
尚内容はまったく変わりありません!