このままずっと一緒に居られますように






永遠の願い事     3000HIT 感謝!!!






7月7日。

達の世界ではこの日を 七夕 という。

笹の葉と天の川に     願いを託す。









「こっちの世界にも七夕ってあるの?」



夕食の時。
美朱が何気なくそう言った。
丁度この日は7月7日。彼女達の世界で言う七夕だ。



「七夕?」

「うん。私達の世界では、7月7日の事を七夕って言って
 笹の葉に願い事を書いた短冊をかけるの。他にも色々飾りをつけたりしてねv」




七夕か…。
そう言えば最近忘れてたな……。
小さい頃は 
『演劇関連の仕事に就けますように』 とか
『ずっと歌っていれますように』とか書いたんだっけ?





「面白そうやん!やってみぃへん?」

「丁度笹なら近くの林にあるのだ!」

「じゃあ、あたし笹の葉取りに行って来る!!」




こうして皆で願い事を書く事に。
美朱と魏が笹の葉を取りに行き、達は飾りを作る事になった。




「どんなのを作ればいいのだ?」

「何でもいいんだよ!紙を切って物の形にしてもいいし、自分の好きな物を作ればv」




は力で作った鋏で紙を切っていく。
小さい頃に作った時の記憶を辿りながら。




「あ゛ーー!失敗してもうた。」

「翼宿さん、僕の分も作ってくださいね!」


「見てみて!星宿!!」

「私はもっと綺麗だ。」

「あははは…」

、もう一枚星宿様を!」





部屋に皆の笑い声が響く。
その間、外は段々暗くなり星が見え始めていた。
今日は丁度天気もよく、雲一つ無く綺麗な星空が見えそうだ。




「七夕って何で7月7日なの?」


「えっとね…七夕には伝説っていうか、昔話みたいなのがあって…。
 
 昔織姫っていう女の人と彦星って言う男の人が居たの。
 二人は夫婦なんだけど…。二人とも毎日毎日遊んでばかりいて仕事をしなくなってしまった。
 それに怒った織姫のお父さんは、二人を天の川の東と西に別れさせてしまったの。
 でも一年に一度、7月7日の夜にだけは会う事を許されたの。
 それ以来、毎年7月7日が晴れていれば二人が会う事が出来るってワケ。」


「へぇー。素敵な話ね…」





そんな話をしている間に、美朱達が戻ってきた。
が先ほど切った人数分の短冊を皆に渡していく。
柳宿や星宿、張宿、軫宿の分もある。





「願い事書いてね!星宿、何て書けばいい?」

「そうだな…。"転生しても私の美しさが衰える事の無いように"」


「「「「「「「「…………………」」」」」」」」


「張宿は?」

「"来世こそ科挙の試験に合格できますように"って書いて下さい!」


「はいはーい。じゃぁ、軫宿は?」

「"この世から病気が少なくなりますように"」






皆思いを込めて短冊に願いを書いていく。
翼宿や井宿もそれぞれ真剣だ。




「柳宿は?どうする?」

「うーん。恥ずかしいわねぇ…」

「じゃあ筆持てる様にしてあげようか?」

「出来るの?」

「お安い御用ですvv」

「じゃあ…お願いするわ。」




の力により、筆を持つ事が出来る様になった柳宿は
皆から見えないように部屋の隅で願い事を書いている。

何書いてるんだろ…?




「翼宿は?何て書いたの??」

「秘密やv」

「じゃあ井宿は?」

「おいらもナイショなのだ♪」




私も願い事書かないと……。
願い事は…今私が願う事なんて此れしかないんじゃないかな?
それだけ強い願いだから…。




「折角の七夕やねんから今夜は飲むで!!」

「あたし達まだ未成年だよー!」

「たまにはいいのだ!!」

「ちょこっとなら平気だよ、美朱!!」

までそういう事言うー。」

「だって私、仕事で飲む時あるしー♪」




あっと言う間に其処は宴会会場となった。
外では願い事を書かれた短冊が風に揺れている。













名前を呼ばれ、が振り返ると
其処には自分が書いた願い事に関係するあの人が居た。










  ☆管理人からのコメント☆

夏海様のサイトで配布中の3000HIT記念フリー夢です☆
うっひゃ〜素敵です!!
柳宿がなんて書いてたのかも気になるところです(^^)

そうそう、この作品はこの後3つに分岐するのだそうです!
管理人は翼宿を選びました☆
早く読みたいな〜!!


※HP用に多少加工いたしました。
 尚内容はまったく変わりありません!